治療計画を立てる時間が欲しい

なぜ日本の保険診療

なんらかの医療行為に対してしか診療報酬がないのか。

 

おかげで現在でも歯医者に行って、大した検査、説明もなく歯を削られてしまう人が多く見られる。これは完全に制度の問題であるかと思う。

 

医療に限らず一般的に

計画を練り、それに対して準備をしてから行動する。

普段から何も考えず、いきなり行動する人はいないと思う。(一部を除いて)

そんな反射だけで生きていられるのは一部の感性豊かな人だけだろう。

 

現在の日本の医療は反射が求められている。

幸い最低限の検査は認められているため、ある程度反射で治療できなくはないが

かなり経験がものをいう世界になっている。

 

虫歯を発見したとしよう。

そしたら、レントゲンである程度の大きさを確認した後

削る。

 

完全に反射ですよね。。。

 

本来だったら、なぜ虫歯ができたのか?虫歯をどのような手段で削るのか?

虫歯をどのような素材で治すんか?そもそも削る必要があるのか?

 

ただ日本の保険診療はいい面もある。保険診療は誰がやっても同レベルの診療になるよう考えられている。テクニックによって差が出てしまうのを出来るだけ避けたいのだと思う

 

上記のように反射で治すために、セオリーがある。

①虫歯があったら削りましょう。

②型取りをしましょう。

③銀歯を入れましょう。

 

まぁ簡単と言えば簡単なのですが。。。

 

ちなみに自分の考える理想的な虫歯の治療は

①原因を考察する

②原因を排除する

③削る必要があるかどうかを診断する

④削るなら削る方法と大きさを計画する

⑤深い虫歯にはカリソルブなど安全な方法を用いて慎重に除去する

⑥出来るだけ小さく除去が終わったら、それに応じた素材を決める

 

はじめに①~⑥まで全てを計画してから、治療に入るのが当然と考えています。

当院ではそれを実践すべく

はじめに口腔内環境を整えます。その後検査を行い

治療計画を患者さんと一緒に考えます。

 

選択された治療法に応じて準備をしてから治療にあたります。

 

この一緒に治療計画を考える日が最も大事な日だと考えています。

この日があることで患者さんそれぞれの治療計画が考えられますし、

お互い同じ目標を持って、治せるのは嬉しいですし。